誠実さより不誠実さの方が、はるかに魅力的なのだろうか。首相もキャリアーのトップも脚本家も新党を立ち上げた人々も、自分が不誠実な人間であることを上手に利用して生計を立てている。貧しい高校時代の記憶をたどれば、シャープペンを返さないことで定評のあった彼も恋人は出来た。高校生活の、かなり後半になってからだけれど、彼を選ぶ女の子はいたし。
十時半睡